院長の雑談

 大きな声では言えないが・・・では無く、大声で叫びたい事がある。
労働時間とか給与の話で、現在の労働法とか教育の話である。昔は丁稚奉公と言うものがあった。昔というのはテレビが始まった頃の話であるから、さほど昔では無いような気もする。
まぁ現代の人々にとっては大昔なのかもしれないのだが。

 諸君も人生を思い出すと、小学校時代の夏休みの長かったことを覚えているだろうし、工作でやたら速くて上手に仕上げる子がいたり、逆に暗記力がとてもよいのに不器用な友人がいたりした。今は塾に通っていて外で遊ぶことが少なくなった。遊びで要領の良さを発揮したり、色々である。それらはそれぞれに理由が有る。子供は口の中に味蕾が強烈に多い、歯茎にも上あごにも味蕾がある。だから頬張ると総じて美味しく感じる訳だ。暗記力はあるが書かれていること以外のことを考えるのが不得意な人もいる。つまり若いうちは遊びまわっても一晩寝てしまえば疲れがとれてしまっている。
 若い時代の時間の進み方は大人と比較して速い。頭が小さいから脳の電気信号が記憶野を通過する回数が速いし、覚えが良いテレビゲームを子供のうちからやっていると舌を巻くほどゲームの進め方が速いのも経験しているだろう。

 つまり成長と学び方というのは、年代によって生物学的に大きな差がある。さてここで矛盾が生じる、覚えが良くて勉強が出来る人が、工作がさほど出来なかった不器用な子供が、医者になるべきでは無い。高校を出るあたりまで伸びていた味に関する味蕾はジャンクフードでダメになる。亡くなったが、日本のコックさん連盟の理事をやっていた上野の精養軒出身の彼が話してくれたのは、中学卒業くらいで料理の道へ入ると将来凄く伸びるそうだが、味蕾が無くなってから、または舌だけで感じるようになって料理人を目指そうとしても実にたかが知れていると言うことだった。

 話を元に戻そう。少年期から大人になるまでの労働時間を同じにするのはおかしい話しだ。20代まで週に1日の休みで、本人には問題が無いし覚えるのも速いので仕事が面白く出来るようになる。30代からは20代までの後輩を指導し自分のやってきたことの改良を含め若者に伝えて行く、だから週休はやはり1日で十分。
 40代になると週休2日で身体に無理を掛けないようにし、30代の相談役と自分が40代になるまでに学んで出来たことを教える。この年代になると顧客の幅が広がって居るので、週に3日位休みを取っても十分な仕事が出来るようになっている。また休みであっても新しい製品や情報が目に入って来やすくなる、これは仕事に変化を作り出す。

 まぁ、これらのことから労働法は一律であってはならないと思うわけだ。

 まったく別のことだが行政でもこれに気がついた部分がある。これは車の免許だ、一律に免許の再発行のために痴ほうを見つけたり、運転技能のチェックを入れるようになった。
 他の日常生活の中にも先に書いた理由から年代別労働時間を取り入れてよいと思うのだが・・。

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