院長の雑談 

大昔の話だが私が4~5歳位の時に我が家に出入りしていた親しいおじさまが、糞尿の中の蛆虫の食べ方を真剣に教えてくださった。今では信じられない話だが昆虫の幼虫は極めてタンパク質として良質なのが成長して理解ができるようになった。日本での蜂の子とか蚕とか、オーストラリアのアボリジニの方たちは大きなカブトムシを始めとする、多くの昆虫の幼虫を生で食べる。
ちなみに親しいおじ様を小さかった私は「オニクタワイ」と呼んでいた、鬼が食ったわい・・に近いので呼ぶごとに私が可笑しく、真剣にいろいろ話してくださった彼のことが好きだったからだ。逆から読んだだけなのだが、つまり私はトコマタオシなのである。
年に一度くらいだが生物学に関係する大御所が飲み会をするのだが、ある時昆虫学者に岩田邦夫氏の話をしたところ、大変に驚かれて、「岩田先生を直接知っておられるのですか」との返事で私は逆に驚いたのだが、昆虫学者からの話では岩田先生はミツバチの研究者でいまだに世界で彼の研究以上のことは発表がないほどの方だったそうだ。65年前の話だが、河原でバーべキューをしたり一緒に風呂へ入ったりした、叔父様が何故私の記憶に残っているかなのだが、結論的に彼は大変な学者で小さな私にもいろいろ真剣に話をしてくださったからだと感じている。私が知っているころの彼は兵庫大の先生だったが最終的には京都大学の教授だったそうである。

昨年のイグノーベル賞というおかしな発表をする学者の集団がある。日本人は過去15年その賞を連続受賞をしているのだそうだ。
昨年は北海道大学の生物・・・イヤ昆虫学者かな?ブラジルで発見をした「サカサチャタテ虫」の発見でイグノーベル賞を受賞した。
私は少なからず、衝撃を受ける発表だった。300種類くらいで世界中に生息しているらしいのだが、身長が3ミリほどの虫である。
メスがペニスを持ちオスが膣を持っている、体の大きさと比較してもペニスがデカイそして交尾時間は70時間くらいだそうだ。
この話を霊長類系の中で原猿の研究者が「ハハハクモザルみたいだね」とのこと私はまだ確かめていないのだがメスにペニスがありオスに膣があるらしい。殿下も一緒に飲んでいたので、それ以上の話はしなかったのだが、一度確かめてみたいと思っている。駆け出しの研究者はオスを捕まえたいと・・メスを追っかけるのだそうだ。クモザルのメスは結構長いペニスを持っているらしい。
さてオスとメスの区別はどこなのかと考えてみれば子供を産むのがメスで精子を放出するのが雄である。
ともあれサカサチャタテ虫はメスが交尾を好んでするのだが、理由はオスの膣の中ではセッセと食べて体液になった栄養が精子と共に膣内に放出する。メスは捕食するする行動をとらなくても栄養が精子と共にオスからもらえるわけだ。

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