犬の歯磨きは何故必要か~野生動物の世界と現代のペットフード~

犬用歯磨き手袋(塩田眞より)

野生動物の世界では虫歯や歯磨きは全く必要がない。通常自然界では弱肉強食だから猫ならネズミを捕って食べるときに皮や肉を食べるときに歯茎までしっかり食いついていないとちぎれないし、食べられないからだ。つまり捕食するたびに歯を磨いていることになるからだ。
唾液の成分の99%~99.5%は水分ではあるが多くの消化酵素や驚くことに自分の歯を治そうとする成分まで含まれている。酸度は中性に近いが少しアルカリ側で酸度でいえばPh8位のものもある。
ともあれ、唾液は飲み込みやすくするために食物に水分を加えたり10に近い働きを持っている。動物は自分が怪我をすると幹部を舐めるが殺菌作用があるからだ。
昔と異なって今の世界ではペットフードが主流になってしまった。ウエットであろうがドライであろうが製品の均一化のために一度は粉にしてウエットで商品にするか、はたまた固めてドライにするかというわけだ。

だからカリカリやってるのにといわれるがビスケットと同じ唾液と一緒になると結構な粉が歯の周りをコーティングしてしまう、つまり歯垢の原因となるものを与えてしまっていることになる。そして歯垢は3日もすれば歯石に変化してしまう。そして歯石が成長するときに歯茎に侵入しようとするので歯茎から歯槽膿漏になってしまう。
むろん歯の内側と外側の両方を磨けばよいのだが、歯垢が歯石に変わるときに外側だけ磨いておけば内側の歯石は着きにくくなる。
人の場合は臼歯のような平たい歯が重要なので内側外側の両方の歯磨きをする。わかりやすくいえば木に登るときに腕が木に回ると登れるが、手が回らなければ上れないみたいなものだ。歯垢や歯石も歯の周りに着いてしまうと取れにくいが、片面がきれいだと剥がれて落ちやすくなるわけだ。

歯石防止に歯茎を引き締めるのと歯垢を取り去る力は6:4もしくは7:3ほどでも良いくらいだ。歯肉を引き締めてやることは歯石も入る込みにくいということになる

そのような意味でも歯磨き手袋は非常に良くできたと考えている。我が病院のわんちゃんでは餌がほしいと手袋を持ってきて食事をおねだりする。餌を食べ終わると飼い主さんとのスキンシップのように歯を磨かせてくれる

昔、友人が犬の歯は全部犬歯ですが、猫の場合はビョウシ(猫の歯)ですねと笑ったことがある。ワハッハ臼歯なら(キュウシ)になってしまうわい。

歯に関してのアイデア・・昔から子犬や子猫が我が病院へ来ると、飼い主さんにご自分でなるべく早いうちに乳歯を爪切りで横の歯と同じ高さで切ってくださいね。咬んでも痛がらないと思ってしまって永久歯になっても噛みつき犬や猫になりませんから。と話している。ちなみに牙がないと咬む力16キロで人の皮膚に穴が開く、しかし平らにしておくと140キロほどの力がないと人を傷つけないという実験をしたことがあるからだ。ちなみに都条例では咬傷事故を起こしたい犬の犬歯を他の歯の高さにそろえるというものがある。今や忘れかかっている法律で残念に思うわけだ。
ともあれ、歯茎を強くして歯垢や歯石が入り込まないようにしてやっていただきたいものである。

 

ぽっぽ まこと しおた (DVM Mym。)

こちらの動画をご覧ください

商品情報

●グローブタイプなので、ズレない、外れない。誤飲の恐れがなく、飼い主様の手も安心です。
●フィット感があり、指先の感覚で隅々まで丁寧に磨けます。
●手に付けたまま、ペットとジャレ合い(遊び)感覚で歯みがきできます。
●洗って何度も繰り返し使えるので、清潔で経済的です。(30~40回の使用が可能です)

商品詳細
容量 1枚入り
材質 本体/綿100%、
歯磨き部/ポリエステル100%×FTY(ナイロン95%×ポリウレタン5%)の撚り合わせ糸
生産国 日本
メーカ オンザロード
価格 690円(税別)

 

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